みなさんは、レンズフードを使っていますか? また、その役割をご存じですか?
本記事では、レンズフードの重要性や効果について、専門的な視点から徹底解説します。
基本から活用方法まで、幅広い知識を得られる内容となっているので、ぜひ最後までお楽しみください。
フードの魅力を十分に活かし、写真撮影の可能性を広げる手助けになること間違いありません。
レンズフードのメリット
写真撮影においてレンズフードを装着すると、以下のようなメリットが得られます。
それぞれ分かりやすく解説していきます。
逆光&強い光への対策
レンズフードの効果を実感できるシチュエーションは、逆光や強い光が入る場面です。
逆光の場合、レンズフードは光の侵入を防ぎ、コントラストや色彩を向上させます。
また、強い光が入る場面では、レンズフレア&ゴーストを減少させる効果があります。
レンズへの衝撃を軽減
レンズフードは、レンズを衝撃から守る効果があります。
カメラを落としたり、物にぶつけたりした場合、フードが衝撃を吸収してレンズを保護する役割を果たします。
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ゴミや埃からレンズを守る
レンズフードは、レンズ表面をゴミや埃から守る効果も持っています。
屋外の撮影では、砂や花粉など、さまざまな異物が飛んでいる環境に出くわします。
レンズ表面にゴミが付くと、写真に影響してしまうことがあるため、フードでレンズを保護しましょう。
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レンズフードのデメリット
レンズフードには以下のようなデメリットも存在するので、しっかり把握しておきましょう。
それぞれ分かりやすく解説していきます。
視野の制限
一部のレンズフードは、カメラの視野を制限することがあります。
特に広角レンズの場合、より広い範囲を写すので、ケラレが発生しやすいです。
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とくに画角の広いレンズは、フードが写り込みやすいので、注意が必要です。
携帯性の低下
レンズフードを装着すると、カメラのサイズが大きくなり、持ち運びが不便になることがあります。
この問題に対処するには、折りたたみ式のレンズフードを使用すると良いでしょう。
他にも、画像のようにフードを逆さに装着することで、コンパクトにすることが可能です。
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取り付ける手間
レンズフードの着脱は、状況によっては面倒に感じることがあります。
例えば、素早い撮影が必要なとき、フードの装着に時間がかかることが、ストレスに感じるかもしれません。
また、フードの種類や、レンズとの相性によっては、着脱しにくいことも多くあります。
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レンズフードの種類と使い分け
レンズフードはその効果を最大限に引き出すために、正しい使い分けが重要です。
まずは基本となる、以下のポイントを紹介していきます。
どれも重要なポイントなので、詳しく解説していきます。
形状と特徴
レンズフードの主な形状についてまとめました。
特徴 | |
---|---|
円筒型 | 光の侵入を適度に防ぐ |
花型(ペダル型) | 光の侵入をより効果的に防ぐ |
円筒型フードは、不要な光の侵入をある程度ふせぎますが、重要な光まで遮らないようにしているので、完璧ではありません。
一方、花形フードは、この問題を解決するために、フードの長さを3段階に分けて、より効果的に光を防いでいます。
フードの長さを部分的に調整することで、センサー部への光を効果的に制御しているのです。
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花型フードの形状は、カメラのセンサーに合わせて設計されています。
センサーの四隅はレンズの端に近いため、フードを深くすると、必要な光まで遮ってしまうことがあります。
逆に、センサーがレンズが離れている部分ほど、フードを長くすることが可能です。
このように、フードの各部位をベストな長さに調整した結果、花形の形状になるのです。
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使い分けのポイント
使い分けのポイントは、レンズに適したフードを選ぶことです。
レンズの種類 | |
---|---|
円筒形 | 望遠レンズ |
花形 | 広角レンズやズームレンズ |
望遠レンズを使用する場合は、ケラレが発生しにくいので、円筒形のフードを選んで問題ないでしょう。
しかし、広角やズームレンズの場合は、画角が広いことや変動することを踏まえ、花形のフードを選ぶのがオススメです。
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ズームレンズの罠
ズームレンズに付属するフードは、最も広角な状態に最適化されています。
そのため、レンズをズームして焦点距離をあげると、フードの効果は次第に弱くなります。
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レンズフードの取り付け方法
レンズフードには、以下のような取り付け方式が存在します。
内容 | |
---|---|
バヨネット式 | レンズの溝にフードを合わせクリック固定 |
ねじ止め式 | フードに付属したネジで固定 |
スプリング式 | スプリングでレンズ周囲を圧着させて固定 |
この中で最もよく採用されているのが、バヨネット式のレンズフードです。
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レンズフードの付け方:基本的な手順
レンズフードの取り付けは、バヨネット式が一般的です。
レンズの口径に合ったフードを選び、正しい向きでねじ込むことが大切です。
レンズフードを付けるべきシーン
レンズフードは、衝撃や埃、水滴などからレンズを保護する効果があります。
屋外撮影や機材が傷つきやすい状況では、レンズフードを取り付けることが推奨されます。
さらに、「レンズフードのメリット」で説明したように、光の乱反射を抑制する効果もあるため、強い光源がある状況でも装着することが望ましいです。
レンズフードが不要なシーン
一方で、レンズフードが必要でない撮影シーンも存在します。
- マクロ撮影。
- スタジオ撮影。
- ストロボ撮影(内蔵)。
マクロ撮影では被写体に近づくと、レンズフードが影を作ることがあります。。
また、スタジオ撮影のようにコントロールされた光源だけが存在する場合、レンズフードは不要と言えます。
さらに、クリップオンタイプや内蔵型のストロボを使う際には、レンズフードを外すことが望ましいです。
理由は、図のようにストロボの光がレンズフードの影を作るからです。
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失敗しないレンズフードの選び方
レンズフード選びに失敗しないためのポイントをまとめました。
互換性の確認
レンズとフードの互換性を確認するためには、まずメーカーと製品名などをチェックします。
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例えば、このレンズであれば、以下のような情報が製品自体に記載されています。
情報 | |
---|---|
メーカー | SIGMA |
名称 | 28-70mm 1:2.8 DG DN |
レンズ径 | 67 |
メーカーのサイトに、フード対応表(SIGMA)がある場合は、簡単に確認することが可能です。
もし、サードパーティ製のフードを選びたいのであれば、以下の手順で互換性を確認できます。
- レンズのフィルター径を確認。
- サードパーティー製品の互換性リストをチェック。
- 商品のレビューをチェック。
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携帯性と収納性
携帯性や収納性も考慮し、コンパクトで軽量なものを選ぶと便利です。
特に屋外での撮影を行う際は、持ち運びが楽なレンズフードが重宝します。
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形状と取り付け方式
本記事で紹介した内容をまとめると、以下のポイントが重要になります。
フードの形状は、望遠レンズには円筒型、広角やズームレンズには花型が適切です。
また、取り付け方式は、特にこだわりがなければ、使いやすさからバヨネット式をオススメします。
まとめ
さいごに、本記事の内容をまとめました。
- 結論:フードは付けるべき。
- レンズ本体を保護できる。
- 光の反射やフレアを軽減できる。
フードは、光の反射やフレアを抑える効果に加え、カメラを外部の衝撃から守る役割も果たします。
また、正しい選び方や使い方を知ることで、写真のクオリティ向上やカメラの安全を確保することができます。
この知識を活用して、あなたの写真ライフを楽しく、安全に、そして美しく進めていただければ幸いです。
今後も、役立つ情報やアドバイスを提供してまいりますので、どうぞお楽しみに!